【CCNP BCMSN】STPの引っ掛け問題例①

今せっせとBCMSN問題集をやっとるわけですが、
STPの引っ掛け問題に思いっきりやられてしまいましたのでちょっと紹介。
（あとで再確認する意味も込めて。）

＜問題＞
下図のようなスイッチドネットワークにおいて、ルートブリッジの選択を制御したい。
ルートブリッジとして設定すべきスイッチと、入力すべきコマンドの正しい組み合わせを選べ。












【解答群】
①Switch_C(config)#spanning-tree vlan 1 priority 4096
②Switch_A(config)#spanning-tree vlan 1 priority 4096
③Switch_B(config)#spanning-tree vlan 1 priority 4096
④Switch_D(config)#spanning-tree vlan 1 priority 4096

答え：③Switch_B(config)#spanning-tree vlan 1 priority 4096

多分半分くらいの方は②のSwitch_Aが答えだと思ったのではないでしょうか？
Switch_AはBridge IDが一番低いし。（＝優先度が一番高い）
でも、答えは③のSwitch_Bなのです。

俺は答えが②のSwitch_Aで間違いないと確信していたので、正直「えっ？」と言ってしまいました。

ルートブリッジ選定基準は、Bridge IDが一番低いスイッチです。
Switch_Bの優先度は2番手なので、通常であればルートブリッジになりません。
（ブリッジID＝スイッチのプライオリティ値＋MACアドレス）

だがしかし、問題文を良く読んでみましょう。

「ルートブリッジの選択を“制御したい”。ルートブリッジとして設定すべきスイッチと･･･」
こう書かれています。

「制御したい」ということは、“何か手を加える”と解釈できます。
ここがミソです。

STPではBridge IDやパスコスト（帯域幅によって決まる）などの選定基準があり、
一番優先度の高いスイッチが自動的にルートブリッジに選出されます。

Switch_Aは優先度が一番高い為コマンド設定不要でルートブリッジになるのに対し、
Switch_Bはコマンド設定して初めてルートブリッジになれます。

これを踏まえると、Switch_Aが答えの場合、問題文と答えの関係がおかしくなってしまいますね。
「制御したい」とあるのに、コマンド設定不要なSwitch_Aにわざわざ手を加えるのですから。

よって、一番しっくりくるのは、設定して始めてルートブリッジになれるSwitch_Bです。


何と言うか、問題文の意図を汲み取るのが最大の難所ですね。

日本語ってムズイ･･･＾ｐ＾；